03LIFE

暮らしを支える
NAMICS製品

快適・便利・安全な生活を支えるテクノロジー

たとえば、住宅の中ではテレビやPC、スマートフォン、カメラ、LED照明、外に出れば太陽電池、自動車など。それらの心臓部の基板や半導体などの電子部品に、ナミックスの製品が使われています。直接目には見えませんが、快適で便利、安全な生活をかなえるテクノロジーの進化に欠かせない存在なのです。

ここでもそこでも。機器の制御をナミックスが支えている

ナミックス製品が使われているのは、イメージしやすいものでは、電化製品の「カメラ」「液晶」「センサー」部分。また、機器の深部で制御を行う「半導体」「モジュール/基板」「受動部材」。特に、高純度で高機能な材料を要求する「半導体周辺材料」は、ナミックスの技術力が最も求められる分野です。絶縁材料として液状封止材、接着剤、フィルム製品を、さらに導電材料も提供しています。半導体あるところにナミックスあり。ですから、PC、スマートフォン、液晶テレビなどのデジタル家電、冷蔵庫や洗濯機などのいわゆる白物家電、自動車など、ありとあらゆる製品に、また、電車の運行システム、電気・ガス・水道など社会インフラの制御システムにも、ナミックスの製品は使われているといえるのです。

さらに、半導体が進化すると、機能面の便利さだけではなく、電化製品の小型化、効率化による省エネ、地球環境の負担軽減にもつながります。ナミックスはより高機能な材料を次々と開発して、半導体の進化にも貢献。エレクトロニクスの分野で現代の生活を支え、豊かな未来の創造にもつながる重要な役割を果たしています。

一般的なメーカーは絶縁材料・導電材料いずれかに特化 ナミックスは絶縁材料・導電材料両方を手掛ける

シェア拡大が加速。絶縁、導電材料とも世界シェア30%超

エレクトロニクス分野における絶縁材料と導電材料。相反する性質の製品ですが、ひとつの回路を作るには両方が必要です。それぞれが全く異なる技術が必要であるため、両方を手掛けるメーカーは日本では数少なく、世界でもまれな存在です。さらに、こうした電子部品材料は、用途や仕様が多岐に渡り、革新のスピードも速いため、大量生産では対応できないという難点もあります。ナミックスはそのニッチな分野に特化し、社員に占める技術者比率は30%以上、売上高に占める研究開発費は10%と、開発に注力。カスタムメイドで製品を提供しています。世界シェアでは、絶縁材料で約40%、導電材料も30%超を達成し、ナミックスブランドは、エレクトロケミカル材料における「標準品」として受けとめられています。

世界シェア 絶縁材料:ナミックス30% 導電材料:ナミックス40% → 標準品

IoT時代に突入。次世代型エレクトロニクス素材にも対応

より軽く、より小さく薄く。様々な形状、素材の電子機器に搭載できるように、これまでは金属やセラミックだった基板をプラスチックにして、そこにフレキシブルな電子回路を形成しようとする動きが加速しています。また、半導体の小型化に伴う発熱問題を解決するために適した導電材料として、ナミックスでは、オリジナルのMO技術(Metallo-organic compound 金属有機化合物)を用いた低温焼結型導電ペーストを開発。生体センサーを内蔵したスマート衣料向けには、高伸張性低抵抗導体ペーストを開発中。他にも、銀と同等の電気伝導性を持ち、銀より安価な銅を使ったペースト開発にも取り組んでいます。この銅ペーストは、電子ペーパーなど様々な情報デバイスに利用されるプリンテッドエレクトロニクスに最適と考えられるため、開発にも熱が入ります。すべてがインターネットにつながるIoT時代には、ナミックスが開発した技術を発揮できるチャンスがいっぱいです。

さらに、自動運転技術の実用化が進み、次々と新しい機能が追加されています。完全な自動運転車の発売も近い将来に実現されるでしょう。こうした自動車には、マイコンをはじめ多くの種類の半導体が搭載されます。ナミックスは、自動車業界のスタンダード規格「IATF16949」認証を取得し、進化する自動車への備えも万全。未来の技術を支え、快適な生活に貢献していきます。

営業本部 本部長
藤木 達広

取材:2018年9月