02FUTURE

NAMICSの軌跡、
そして未来へ

工業の進化に並走し、積極的に技術を開発

ナミックスの歴史の中でのターニングポイントは3回。
いずれも社会、工業の進化に並走して下した「選択と集中」の決断である。
機を逃さず積極的に、技術開発型企業へ。ナミックスのDNAが築かれていった軌跡をたどる。

1946年塗料製造から、研究開発型企業へ 1980年電子分野に特化し、世界市場に挑戦 2001年逆境こそ好機、「Small but Global」を目指す
  1. 1946年
    塗料販売から、研究開発型企業へ
  2. 1980年
    電子分野に特化し、世界市場に挑戦
  3. 2001年
    逆境こそ好機、
    「Small but Global」を目指す

ナミックスメモリーズ

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1946~ 塗料製造から、研究開発型企業へ。

1946年、終戦後の新潟で「工業の時代が来る」と確信し、塗料製造を開始。が、塗料原料の入手が困難と見るや、魚油を原料とした塗料を開発し特許を取得。わずか数年の間に、研究・開発・特許取得・製造という、現在につながる企業スタイルの原型を作った。

ほどなく化学塗料の普及と大手競合の地方参入で苦戦を強いられるようになると、電子部品のセラミックコンデンサーに用いられる絶縁塗料に注目。未経験のエレクトロニクス分野での研究開発を開始し、1958年、国産初の防湿絶縁塗料「セラコート」の開発に成功した。刷毛で塗るペンキから、電子部品を浸す電子塗料への転換は、時代の波に乗り、大成功を収める。アイディアと行動力、そして、時代を読む力が次のチャンスを引きよせたのだった。
1964年の抵抗器用絶縁ペースト「オームコート」、71年には焼成型導電銀ペースト「ハイメック」を開発。これで、導電と絶縁という対極的な技術を持つ世界でも稀有な存在となった。

1980~ 電子分野に特化し、世界市場に挑戦。

1980年、売り上げの1/3以上を占めていた一般塗料部門を廃止し、エレクトロケミカル材料に集中。この方向転換によって開発と革新はますます加速を見せる。様々な電子電気メーカーが求める電子部品の小型化、高機能化に応え、次々とカスタムメイドで製品を開発。やがて、半導体向け材料にも挑戦。高純度絶縁ペースト「チップコート」を開発し、1984年には専用クリーンルーム棟を設置して、量産体制を確立した。
同時に海外戦略も策定し、実行に移す。まず1999年に本格的に海外に進出。中国山東省に初の海外拠点として製造工場を建設し、続いてアメリカ、ヨーロッパ、シンガポールに販売拠点を開設。2006年には製品販売の海外比率が50%を超え、ビジネスフィールドを世界に広げていった。

2001~ 逆境こそ好機、「Small but Global」を目指す。

2001年、ITバブルが崩壊し、世界的にIT不況の時代に突入。しかし、この不況こそ経営効率を上げる好機ととらえ、2000年代には、リスクの分散、企業体力の強化を目指し、経営体制の刷新に踏み出した。
創業60周年を迎えた2006年、輸出が売り上げの半分を占めるようになり、絶縁・導電材料とも世界シェアで30%を超えた。2013年の台湾での工場・販売拠点設立をもって東アジアをほぼ網羅できるようになり、グローバル化は順調に推移している。
2015年には本社・工場の再編プロジェクトに着手。完成は2022年だ。エレクトロケミカル材料分野における『オンリーワン&ナンバーワン』をめざすナミックスの新しいステージが生まれようとしている。

そして未来へ

エレクトロケミカル材料というニッチな分野で様々な技術開発に挑んできたナミックス。
今後もぶれることなく、「Small but Global」を目標に革新的な挑戦を続けている。
新潟から世界へ、未来へ。全社員が同じ方向を見つめ、新たな時代へ歩んでいく。