06CORPORATE
CITIZENSHIP

保育事業による
就労者支援と地域貢献

社員の子どもと地域の子どもを共に育む

近年、働き方の多様性がクローズアップされています。当社においても、人員増への対応や女性社員の雇用確保など、 働きやすい職場環境作りの必要性・重要性は高まる一方です。そうした背景から生まれたのが「えびがせ保育園アミック」。 社員だけでなく、地域の人々も利用できる保育園として、2016年に開園しました。

事業所内保育園として認可を受けてスタート

ナミックスでは、福利厚生の一環として社員の子どもを預かる保育園を作ろうという計画が、10年以上前から考えられてきました。社員が安心して働ける環境を実現することは小田嶋社長と先代社長共通の思いだったのです。その実現に動き出していた2015年、国の子ども・子育て支援新制度がスタートし、計画は一気に加速。この制度の適用を受けて2016年春に事業所内保育園として「えびがせ保育園アミック」を開園させました。
事業所内保育園とは、社員の子どもだけでなく、地域の子どもも預かることができる施設です。保育を通して、地域への貢献を果たすという新たな事業が動きだしたのです。

働く保護者の負担を軽減するための取り組み

フランス語、スペイン語、ラテン語で「ともだち」意味する「ami」「amigo」「amicus」を語源として「amic(アミック)」と名付けられた保育園は、新潟市東区海老ケ瀬地区にあります。0歳から5歳までの子どもは年齢に応じたクラスに属していますが、園全体でチーム保育を実践しているので、名前通り、みんなで仲良く遊び、一緒に過ごしています。目指しているのは、「毎日遊びに行きたくなる」楽しい保育園です。

働く保護者の負担を軽減することを考え、完全給食、お昼寝用の布団やおむつは園が用意するなどの取り組みも行っています。また、プロの講師を招いて実施している、音楽・体育・造形・英語などの課外活動は、「別の場所へ送り迎えしなくても、ここで習い事までできるので便利で安心」と、保護者にはもちろん、友達と一緒に活動できるため子どもたちにも好評です。

子育て環境を支えることで地域に貢献

開園当時は、地域枠の子どもは2歳までの利用という制限がありましたが、2020年度より制度が緩和され、すべての子どもが5歳まで利用できるようになりました。そのため、途中転園による利用人数の増減がなくなり、子ども同士の関係も緊密に。2020年度には社員枠の子ども47名、地域枠の子ども35名の合計82名が利用しています。地域の子どもの受け皿としての役割を果たし、子育て環境の拡充を支えることで、地域の発展に寄与しています。 この保育事業は、ナミックスのSDGs、CSRの取り組みのひとつでしかありません。地域とともに、そこで暮らす人々のために――「創造と革新により、全ての人の幸福と自然の繁栄を実現する」という企業理念を実現するため、ナミックスはさらなる取り組みを進めていきます。

「アミック」を利用する保護者の声

子どものお気に入りは何? 保護者として助かっていることは? 「アミック」を実際に利用する保護者に「アミック」の魅力を聞きました。

5歳と3歳の子どもふたりがお世話になっています。

山田さん(地域枠でのご利用者様)
ふたりとも音楽や造形など4種類の課外活動に参加していて、とても楽しみにしています。参観日や文化祭に行くと、子どもの作品や演目がユニークで感心しますが、先生方と子どもとのやり取りがフレンドリーでほほえましく、いい雰囲気だなと思います。私が園での子どものことなどを伺っても、先生方はいつも丁寧に教えてくださるので感謝しています。

育休から復職した2年前から利用しています。

吉井さん(社員)
園長は社長ですし、先生方も同じナミックス社員なので、身近な感じがして安心です。また、ナミックスが出勤日の祝日にも預かってもらえるので助かっています。3歳の娘は今、週2回の英語の授業を楽しみにしています。私は仕事上、海外とのやり取りが多く、英語の必要性を実感しているので、幼少期に英語に触れられる機会があることはとてもいいことだと思います。将来の選択肢が広がるのでは、とも感じています。

子どもたちの健やかな未来のために

「アミック」は、保護者が安心して子供を預けられ、仕事と子育てが両立できるようにと作られた保育園です。開園時の社員のニーズはわずか4名でしたが、100名規模の保育園を考えたのは、社員だけでなく、地域の人も利用できる「開かれた園にしたい」という社長の思いがあったから。 また、ただ預かるだけではなく、「豊かな環境の中で、多くの体験や学びを通して成長させてあげたい」という考えで、施設やカリキュラムを整備しています。広々としたプレイルームやボルタリング、4種類の課外活動などはその一例です。これからも、みなさんのニーズを聞き取りながら、社員にも地域の方にも、もっと気軽にご利用いただき、お役に立てる存在でありたいと思います。

副園長
本間 雅浩

取材:2021年2月